いつも使っている蛇口から変わった色のお湯が出てくると驚いてしまうはずですが、正しく対処するためには原因を知っておく必要があります。白濁したお湯や青いお湯が出るとガス給湯器の故障を疑うかもしれませんが、これらが起こっても給湯器故障ではないケースがほとんどです。白く濁ってしまうのは、液体中に小さな気泡が多く混じっているからだと言えます。圧力の関係で起こっている問題であり、加圧された気体が減圧されることで細かい泡が生じ、お湯に溶け込むことで白く濁って見えるだけです。給湯器故障によって身体に害のあるものが混入しているわけではないので、安心して使うことができます。青い水の場合は明らかにおかしいと感じられるかもしれませんが、これは銅イオンが原因であることが一般的です。少量であれば健康に害はないですが、あまりにひどい場合は対処する必要があります。こちらもガス給湯器由来の問題ではないので、ガス給湯器のメーカーではなく水道業者に相談しなければなりません。浴槽内のお湯が青く見えてしまう場合は、原因が違っていますが給湯器故障ではないです。アイボリー系の浴槽に起こりやすいことであり、浴槽の色と光線の反射によって本当は透明なお湯が青く見えているので問題ないと言えます。お湯に異変が感じられるとガス給湯器の問題を疑うかもしれませんが、白や青の場合はこうした理由であることが多いと知っておくと、いざというときに焦らずに済むでしょう。
