ガス給湯器の寿命は一般に10年前後と言われています。使用状況によっては10年以上問題なく使用できることもありますが、10年以上経過したガス給湯器が故障した場合は、修理ではなく新しいものに買い替える必要があるでしょう。というのは他の箇所からも同じような問題が発生する可能性があることと、部品の保存期間が過ぎているためにメーカーでも修理を断られることが多くなるからです。
ところで寿命にはまだ間があるのに、何らかの原因で故障が起きてしまうこともあります。寿命以外でガス給湯器が故障した場合、ある条件を満たすことによって火災保険を使って費用を賄うことができることがあるのをご存知でしょうか。保険がおりるのなら使わない手はありませんが知らない人も多いようです。
どのような条件を満たす必要があるのかというと、まず自然災害による故障です。火災保険は通常落雷や台風などの自然災害も補償の対象となっているのです。そのため台風によって飛んできた物がガス給湯器にあたって破損したとか、落雷により過電流が流れて故障したなどのケースでは、補償の対象となる可能性が高いです。
また、電気的機械的事故特約が付帯している場合は、自然災害以外のことでガス給湯器が故障した場合でも補償の対象となります。具体的には給湯器本体がショートしたり、スパークしたりなどの電気系・機械系のトラブルが起こったような場合です。なお経年劣化(寿命)によるものは対象外となります。