突然の地震が起きたとき、ガスが停止しガス給湯器が使えなくなることがあります。地震がおさまったものの、もしかしたらガスが漏れて大きな事故を起こすかもしれず心配ですが、地震後にいきなりガス給湯器をすぐ使ってもいいのでしょうか。
震度5弱相当以上の大きな揺れが感じられると、ガスメーターについている安全装置が働いて自動的にガス供給が止まる仕組みになっています。ガスコンロやガスファンヒーター、給湯器など使用するガス機器において作動し、使用中でもガスが流れないので発火などの心配はありません。ガス供給が遮断されることで引火や火事などの二次災害も少なくなります。
地震後にガスのにおいがしている時は危険ですので、すぐに換気をしてガスの元栓や機器のコンセントも抜くなどし火気を避けるようにします。そして早めにガスメーカーに連絡をすべきです。安全装置が作動していなかったりガス給湯器の破損が見受けられる場合は給湯器交換も検討しなければなりません。
揺れがなく、ガスのにおいもない場合は他のガス機器も確認し元栓をしめ、電源を落としガスメーターの表示ランプが赤く点滅しているか確かめます。これは安全装置が作動していることを示しますのでこの時点ではお湯は出せません。復帰ボタンがついているのでこれをしっかり押した後、2~4分で再開できガス給湯器が使えるようになります。
特に大災害の後で自身がパニックになってしまいがちですが、ガス給湯器が使えないからと慌てることなく周囲の状況や安全装置の状態を見極めて行動したいものです。
投稿日:2019年11月28日 更新日: